リベットも少なくなった100系改良造備形

200系


モハニ211(モハニ231)【竣工図】

モハ200形は昭和8年4月、100系改良増備として汽車会社(現川崎車両)東京支店で製造。運転台はH棒仕切の開放式。運転席は中央。窓はすべて落し窓。パンタはWH(ウエスチングハウス)系の大きなもの。台車は汽車会社のBW−A形(ボールドウィンタイプ)と100系と同じ。車体の角が丸みをおび、リベットの数も少なく、トラス棒もなくなったのが異なる。電装は、フホハ1(電車形木造客車)→デハ1(電装)→初代モハ1を譲り受けたもの。昭和28年、自動扉化され市街地立体化まで働いた。

モハニ230形はモハニ110の改良形として昭和8年4月、汽車会社(現川崎車両)東京支店で製造。電装は、フホハ2(電車形木造客車)→デハ2(電装)→初代モハ2から流用。こちらも昭和28年自動扉化。荷物室合造車であることを除けばモハ201と同じ。1000系の荷物室を客室に改造した車両を10番台としたため、新たに荷物室を持っている車両は30番台になった。

昭和28年の形式見直しでモハ200系に統一。モハ201・モハニ231に電装を譲ったフホハ1・2はサハとなり昭和16年、武蔵野鉄道(現・西武鉄道)に譲渡されている。


モハ103

モハニ203
昭和8年製造

昭和8年製造

モハ111

モハニ211

モハ201

モハニ231

上田交通モハ5261

昭和52年廃車

廃車



旧塗装のモハ201【須坂駅】


旧塗装のモハ201【須坂駅】


モハ201【須坂駅】


モハ211(モハ231)【須坂駅】
荷物室は全車、湯田中寄りに付いていた


模型制作MEMO
200形◆16番模型化図面
荷物室部分については
500系に掲載

200系はリベットの数が少なく、前面と側面の角にわずかに丸味を持っているので100系に比べると模型化は断然楽である。パンタも台車もベンチレターも既製品が流用できる。