- 2008.04.27 Sunday
- 麻布十番温泉
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カテゴリタグ: HISTORY
ラジオのニュースでいきなり「麻布十番温泉が終わり」と言った。確か3月の初め。3月いっぱいで終わりだったかな。以前、麻布十番に会社があったので、帰りに入ったり、宴会場で忘年会をやった。閉店の理由は跡継ぎ不足と建物の老朽化とラジオでは言っていた。確かに番台にはお婆ちゃんがすわっていたし、マキをくべているのもお爺ちゃんだった。
1階は銭湯になっていて、開く前からタオルをもったお年寄りが並んでいた。一目で鉄分たっぷりとわかる焦げ茶色のお湯。正確に言うと温泉ではなく、汲み上げた温水を炊いていた。今の銭湯は番台が入口にあって、入浴料を払ってから扉を開ける。麻布十番温泉は昔ながらで、木製の下足札を受け取って扉を開ける。そこに番台があってお婆ちゃんに入浴料を払う。番台が低いので無意識に女湯が見えてしまったりした。今風の銭湯は洗濯機や電気風呂、サウナなどが併設されているが、そんなもんは無し。夏はガラス戸を開けると外気に当たってウチワで涼めた。
ミッドタウンにイベントがあったとき、終わってから夜、麻布十番まで歩き、商店街と温泉を見て歩いた。地下鉄南北線と大江戸線が開通する前は、六本木から歩くしかなかったのだ。今回、昼に麻布十番に行く用があったので再度十番温泉へ。前は貼り紙だけだったけど、工事が始まるようで、簡単なテントが貼られていた。解体するよう。タモリ倶楽部なんかが宴会場で収録されたりしていたんだけど……。
商店街も昔は古くからの店が多かったけど、閉店後がマクドナルドやメガネ屋なんかのチェーン店が多くなった。ちょっと寂しいけど。