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さようなら交通博物館

2006/05/05 Fri 02:30 +09:00 博物館 > 旧交通博物館

交通博物館

神田須田町の交通博物館が、さいたま市に移転することになり、5月14日をもって閉館。閉館になる前に一度行こうとずっと思っていて、ゴールデンウィーク中に行くことができました。ニュースではゴールデンウィークのスタートから子ども連れで満員、と言っていましたが、まさにそのとおり。入場券売場は臨時も設けられていましたが長蛇の列。特に館内のパノラマ模型運転のコーナーは、運転の回数をいつもより増やしていましたが、走る様子が全く見えない状態でした。

初めに交通博物館に行ったのは多分高校3年生の夏。入試前の夏期講座で、ひとり東京に1週間以上滞在。休みの日に出かけたのだと思います。だから入口の新幹線とD51の先頭部分もなかったし、入ってすぐの蒸気機関車展示にもC57はない時代です。まあ、蒸気機関車が現役の時代だったのです。それから子どもを連れたり、近くに行ったときに何回か入っています。

鉄道にしか興味はなかったので、実は3階より上は行ったことがありませんでした。今回は1階が超満員ということもあり、1階は万世橋駅の遺稿と特別展示、比較的すいている2階から屋上を見て回りました。2階から上は映画「3丁目の夕日」の世界。オート三輪やスバルに大勢の人がいました。休憩所の椅子には熟睡のお父さんの姿がチラホラ。そういえば息子と娘2人を連れて行ったときはそうだったなぁと…。

交通博物館 交通博物館

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目的の万世橋駅の遺稿ですが、電話申し込みはできなかったので中に入ることはできませんでしたが、博物館と万世橋駅が併設されていた時代に、博物館に直接出入りできる階段が、壁の窓から見ることができるようになっていました。博物館の休憩所は、万世橋駅階段の踊り場だったのです。

万世橋駅の特別展示では広瀬中佐の銅像が駅前にあった初代駅からの写真を展示。初代の駅前のにぎわいは現在の博物館の周辺とは全く別物。初代鉄道博物館は東京駅にあったこと。昇平橋駅、地下鉄万世橋駅のこと、新子安駅に廃止になった万世橋駅の資材が使われたことなど、初めて知ったこともあってなかなか面白かった展示でした。初めて屋上に上がると旧ホームが真下に見え、東京駅寄りに四角い窓が出っ張っていました。電話で事前に申し込むと、この窓からホームを見ることができるのですね。

蔵出し特別展示は、博物館で使われた大型模型の展示でした。川合製作所製が多く、天賞堂製も。そういえば「三丁目の夕日」の銀座服部時計店の隣りが天匠堂でした。2007年秋にさいたま市大宮に移転し、名称も「鉄道博物館」に戻ります。展示されていた完成予想パースと建築模型から判断すると、転写台のまわりに実車が多く展示されるようです。横川の「碓氷峠鉄道文化むら」に屋根を乗せた感じに思えました。須田町だと近くに来たついでにふらっと寄ることができたけど、さいたま市となると……。

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